7月のテーマは、「ホラー」です。
日に日に気温が上がり、ひんやりしたものが恋しくなります。
そんなときは、怖~い本を読んで、体を内側から冷やしてみませんか?
倉狩 聡/著
KADOKAWA
無気力な20代の青年が海辺で拾った小さな蟹。
蟹は肉が好きでよく食べ、どんどん大きく育ちます。
やがて言葉を覚え、2人の間には奇妙な友情がめばえはじめます。
ある日、青年は衝動的に恋人を殺してしまいます。
それをきっかけに蟹の食欲はさらに増していき…。
所蔵館:野田館
新名 智/著
KADOKAWA
“体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師の三咲(みさき)は、“呪いか祟りで死にたい”カナちゃんと暮らしている。
ある日、「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という噂を耳にした三咲は、その真偽を調べることに・・・。
所蔵館:中央館
乙一/著
集英社
九歳の夏休み、五月は友達である弥生に突き落とされ殺される。弥生は自分のしたことを隠し、兄の健に相談し、二人は五月の死体を隠しながら、大人たちの追及から逃れようとする。
所蔵館:中央館
有田 奈央/著
新日本出版社
いつでできたのかわからない公園のトイレ。
そのトイレには幽霊が出るという噂がある。
ある日、お腹が痛くなって我慢できずにそのトイレに入ってしまったボクは・・・。
所蔵館:中央館
読み終えると、ぞくぞくっと・・・恐怖の世界へ引き込まれる絵本です。
寝る前の読み聞かせの際にはご注意を。
小野 不由美/著
(メディアファクトリー。
谷山麻衣の通う高校の旧校舎には、取り壊そうとすると祟りがあるという怪奇な噂が絶えない。
学校側はこの状況をなんとかしようと、霊能関係のスペシャリストたちに調査を依頼し、“ゴーストハンター”を自称する少年・渋谷一也と助手のリンをはじめ、巫女の松崎綾子、僧侶の滝川法生、エクソシストのジョン・ブラウン、霊媒師の原真砂子が現れた。
ある日、麻衣はアクシデントでリンを怪我させてしまい、彼らたちの仕事を手伝うことに・・・。
所蔵館:中央館 高尾野館
「ゴーストハント」シリーズは7巻まで揃えています。
シリーズを追うごとに、ホラー要素が強くなり怖くなってきます。ミステリー要素も入っているので読みやすいです!
綾辻 行人/著
KADOKAWA
今年の〈もう1人〉は、誰ー?
始業式の日、夜見山北中学校三年三組で座席がひとつ足りなければ、それは〈死者〉がまぎれている証。生徒たちは〈対策〉をとることを迫られる。そうでなければ、生徒と関係者が次々と無残な死を遂げてしまう。記憶と記録を改ざんされ、誰が“死者”かわからないまま、〈災厄〉と呼ばれるそれに・・・。
所蔵館:中央館 高尾野館
単体で読んでも愉しめますが、前作の『Another』と『Another2エピソードS』を読んでから『Another2001』を読むともっと愉しめます。
6月のテーマは、「結婚」です。
6月といえば、6月の花嫁・6月の結婚を意味する”ジューンブライド”が思い浮かびます。
結婚について考えてみる・・・そんな本を選びました。
あさの あつこ/著
小学館
九江泰樹(やすき)と瀬戸田萌恵(もえ)の結婚披露宴が開かれていました。
新郎新婦と深い繋がりのある出席者は、様々な思いを抱えて、お祝いの言葉を贈ります。
所蔵館:中央館
三上 延/著
新潮社刊
関東大震災でたった一人の妹を亡くした八重は、妹の婚約者だった竹井と結婚することに・・・。
二人は最新式でモダンな造りの代官山にある同潤会アパートに住み始めます。やがて娘が生まれて、娘から孫が生まれて、孫からひ孫へ・・・。
所蔵館:中央館
高殿 円/著
KADOKAWA
政略結婚で加賀大聖寺藩主前田家に嫁ぎ、家を支えていく勇(いさ)。コンパニオン・ガールになった加賀藩の分家・小松藩の子孫である万里子(まりこ)。旧華族出身で“華族女優”で売り出していく花音子(かのこ)。
江戸から昭和まで約百二十年にわたる、今より不自由だった時代に、たくましく懸命に生きた三人の女性の物語です。
所蔵館:中央館 高尾野館
彼女たちの生き方に圧倒されます。
大河ドラマが好きな方にもおすすめです。
小路 幸也/著
祥伝社
挙式を明日に控えた信用金庫勤めの井東春香と、パン屋の息子でデザイナーの細井真平。
それぞれの家族の視点で綴られた結婚前夜。
所蔵館:中央館 野田館
4月と5月のテーマは、「旅」と「食べ物」です。
読んで旅したくなる、旅した気分になる。または、美味しい食べ物に出会う、食べたくなる…そんな本を選びました。
柴田 よしき/著
文藝春秋
菜穂は東京の出版社で働いてましたが、心に傷を負い、自分の生活を変えるため、百合が原高原で「カフェ Son de vent(サンデビュー)をオープンしました。
カフェには贔屓客だけでなく、菜穂と同じように心の傷を抱えた人たちが訪れてきて、彼らのために丹精込めた料理を作り続けます。
所蔵館:中央館 高尾野館
福澤 徹三/著
文春文庫・文藝春秋
就職活動中の大学生・良太はヤクザの抗争に巻き込まれ、組長の柳刃を一人暮らしのアパートに匿うことに。
不健康な食生活をしていた良太を見兼ねた柳刃が料理を作るようになって・・・
柳刃の作る美味しい料理とうんちく、「仕事」や「人生」に対する厳しくも心に響くアドバイスは少しずつ良太を変えていきます。
所蔵館:野田館
現在、野田図書館では1~10巻まで(2025年1月時点)所蔵していますので、ぜひ読んでみて下さい。
ただし、お腹が空いてくるので要注意!
原田 ひ香/著
双葉社
学生時代の仲間同士で起業した4人組の医療系ソフトベンチャー企業。仕事も軌道にのり、毎日忙しく食事も不規則で、掃除もままならくなり、だんだん4人の関係にも影響がではじめる。
そんな状況を改善しようと家政婦に来てもらう事になり、温かい食事と清潔な部屋に、荒んでいた社員は元気を取り戻し、良好な関係を取り戻していく・・・。
所蔵館:中央館 野田館
古内 一絵/著
中央公論新社
アフタヌーンティーに関わる仕事を夢見て、桜山ホテルに入社した遠山涼音は、7年目にして憧れのアフタヌーンティーチームへ異動になりました。 企画に悩む涼音は、お客様、先輩、そしてパティシエの隠れた努力を垣間見ることで、自分なりの「最高のアフタヌーンティー」を考えていきます。
所蔵館:中央館
みかんとひよどり
近藤 史恵/著
KADOKAWA
フレンチレストランのシェフ潮田は、ジビエを扱った料理をするため猟を始めます。しかし、猟の途中で遭難してしまい、無愛想な猟師の大高に助けられます。
山奥の小屋で自給自足に近い生活を送っていた彼に、仕留めた獲物を店で出せるように納品してもらえないかと交渉しますが、あっさりと断られてしまい・・・。
所蔵館:中央館 高尾野館
マメイケダ/著
あかね書房
駅弁を買った人につられて電車に乗ったお醤油の魚。
ガサゴソ…パッチン!
音がした方へ行ってみると、美味しそうな駅弁がありました。
流れる車窓の風景に見とれていたら、ガサゴソ…パッチン!
また音がしました。
今度はどんな駅弁があるのかな?
所蔵館:野田館
ページいっぱいに描かれた美味しそうな各地の駅弁と車窓の風景。
電車の旅に出たくなる絵本です。
田丸 雅智/著
実業之日本社
一冊に18篇で紡がれた、ちょっとした旅行気分を味わえるショートショートストーリーです。
所蔵館:中央館
どのオチもなかなかの味わいで面白い作品集です。
気分転換に読んでみてはいかがでしょうか。
柴田 よしき/著
KADOKAWA
大学生になったばかりの四十九院香澄(つるしいんかすみ)は、”ある人物”を探すため鉄道に興味がないのに、鉄道同好会に入会します。 急行能登、飯田線、沖縄都市モノレールゆいレール、いくつもの路線、いくつもの駅でさまざまな人との出会いを経験し、徐々に鉄道に惹かれ香澄自身の心にも変化が生まれていきます。
所蔵館:中央館
物語を読むうちに路線を旅する気分を味わえます。鉄道好きはもちろん、鉄道に興味がない人も楽しめる本です。
秋川 滝美/著
KADOKAWA
人見知りで要領が悪く、仕事でも失敗ばかりの日和(ひより)。
自分にこの仕事は向いていないのではないかと悩んでいると、社長に「ひとり旅してはみては?」と勧められ、気が進まないながらもまずは日帰りができる熱海へ行くことに。
様々な観光地を訪れたり、出来立てのゆで卵や干物の味に感動したり、さらに思わぬ出会いまで!?
だんだんとひとり旅の楽しさに気づいた日和は、仙台や金沢、博多まで足を運ぶようになります。
そして少しずつ成長していき、それは仕事にも影響して・・・。
所蔵館:中央館
本に出てくるご当地のグルメはどれも美味しそうで、食べたくなること間違いなし!
きっと旅に出たくなるはずですよ♪
※こちらのシリーズでは2025年1月現在、第5巻まで所蔵してます。
近藤 史恵/著
双葉社
平凡で、何も起こらなさそうな日常をすごしている瑛子が近所で出会ったカフェ。
店主はかっての同僚・円(まどか)で、旅先で見つけた美味しいものを店で出しています。
所蔵館:中央館 野田館
ちょっとした事件が起こったりしますが、優しく解決します。読んだ後はとても心温まる気持ちになります。
出てくるメニューはめずらしく、聞いたことがないものがほとんどですが、想像するのも楽しいですよ!