12月のテーマは「映画化」です。
12月1日「映画の日」にちなんで、映像化された原作本を紹介いたします。
朝井 リョウ/著
集英社
バレー部のキャプテン、桐島が部活をやめるらしい…そのニュースが地方高校の校内を駆け巡ります。
菊池宏樹、小泉風助、沢島亜矢、前田涼也、宮部実果、部活も校内での立場も異なる5人の生徒たちにも小さな波紋が広がっていき…
それぞれの物語が少しずつ重なり合う青春群像劇です。
所蔵館:中央館 野田館
朝井リョウさんのデビュー作にして第22回小説すばる新人賞受賞作。
2012年に映画化。若干小説と内容は異なりますが、映画も第36回日本アカデミー賞 最優秀作品賞ほか、多数の賞を受賞しています。
中山 七里/著
NHK出版
仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。
三雲は公私ともに人格者として知られ、怨恨が理由とは考えにくい。物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。そんなときに、捜査線上に浮かび上がったのが、数日前に出所した一人の元模範因。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か。
なぜ、三雲はこんな無惨な殺され方をしたのか?誰が被害者で、誰が加害者なのか。
本当に”護られるべき者”とは誰なのか・・・。
所蔵館:中央館 野田館
震災から数年後の仙台市を舞台にした連続殺人事件を巡り、日本の社会福祉制度「生活保護」についていろいろ考えさせられる社会派ミステリです。
2021年に映画化されました。
冲方 丁/著
KADOKAWA
江戸時代、これまで使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。碁打ちの名門に生まれた安井算哲(のちの渋川春海)は、本職よりも算術や星を眺めることに没頭していた。ある日、会津藩主・保科正之に命じられ、全国の北極星の緯度を測る旅に出ることに…。志半ばで亡くなってしまった仲間の意志を継ぎ、改暦の決意をしたものの、正しいと信じた暦では正確に日食を当てられず、参考にした暦自体に間違いがあるのではと思い至る。
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挫折と失敗を繰り返しながらも算術と天文学をこよなく愛した渋川晴海が天に挑み、人生をかけて改暦を成し遂げるまでの壮大なストーリが描かれている本作。
第31回吉川英治文学新人賞、2010年本屋大賞受賞。2012年に実写映画化されました。
辻村 深月/著
マガジンハウス
伝説の天才アニメ監督・王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』は、プロデューサー・有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品。同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と人気プロデューサー・行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。ネットで話題のアニメーター、舞台探訪で観光の活性化を期待する公務員・・・。
誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと事件を起こしていく。
所蔵館:中央館 野田館
アニメ制作に情熱を燃やすクリエイター達のお仕事小説。三章それぞれの女性を中心に物語が描かれています。
2015年に第12回本屋大賞で3位受賞。2019年に舞台化、2022年5月に実写映画化されました。
三浦 しをん/著
光文社
玄武書房に勤める馬締(まじめ)光也は、営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』を編む仲間として辞書編集部に迎えられる。
定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。
個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。
しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのかーー。
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辞書作りに情熱を注ぐ人々のひたむきな姿と人間模様を描いた『舟を編む』には、味わい深い台詞や名言がたくさん登場します。
2012年本屋大賞1位、第37回日本アカデミー賞で作品賞など受賞し、アニメにもなりました。
11月のテーマは「芸術と音楽」です。
美術と音楽をテーマにした本を選びました。
似鳥 鶏/著
KADOKAWA
画廊の息子で幼い頃から画家を目指している緑川礼は、美術展の公募にも落選続きで、画家としての一歩も踏み出せず、冴えない毎日を送っていた。
ある日、礼は学校の絵画損壊事件の犯人にされそうになる。その窮地を救ってくれたのは、無口で謎めいた同学年の美少女の千坂桜だった。桜は有名絵画をヒントに事件の真相を解き明かす。
所蔵館:中央館
絵画をヒントに美術にまつわる事件の謎を解いていく、アートミステリーの連作短編集です。
宮下 奈都/著
文藝春秋
高校生だった外村(とむら)は、学校の体育館で調律師の板鳥(いたどり)に出会います。
板鳥が調律したピアノの音に森の匂いを感じ、魅せられた外村はピアノの調律師を目指します。
外村の調律に対する真摯な姿勢、ピアノに関わる多くの人に支えられながら成長していくさまが、静かで安らかな筆づかいで描かれています。
所蔵館:中央館 高尾野館 野田館
森の匂い、音、情景が浮かび上がってきそうな美しい文章が心地よい作品です。
額賀 澪/著(文藝春秋)
中学3年間吹奏楽に打ち込んできた茶園基は、憧れていた吹奏楽部の強豪校・千間学院高校に進学する。しかし、吹奏楽部のかつての栄光は見る影もなくなっていた。
そこへ、黄金時代の部長だったレジェンド・不破瑛太郎がコーチとして戻ってきて、あろうことか3年生たちを差し置いて、1年の基を部長に指名する。
所蔵館:中央館 高尾野館
全日本吹奏楽コンクールへの切符を手に入れるため奮闘する生徒とコーチとの葛藤を描いた部活小説です。
原田 マハ/著
KADOKAWA
ジャクソン・ポロック幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港に建築家である真矢美里は七人の仲間とともにオークション会場へ潜入していた。
一方、アーティストを夢見る高校生・張英才に謎の窃盗団〈アノニム〉がある意図をもって接触してくる・・・。
所蔵館:中央館 高尾野館
香港を舞台に盗まれた名画を盗み返す謎の窃盗団アノニムと高校生アーティストが繰り広げるアートエンターテイメントです。
砥上 裕將/著
講談社
両親を交通事故で亡くし、からっぽで無気力な大学生活を送っていた青山霜介は、展覧会設営のバイト先で偶然、水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。水墨画の感想を聞いた湖山は、霜介の観察眼を気に入り、その場で内弟子にすることを宣言。反発した湖山の孫・千瑛と翌年の「湖山賞」をかけて勝負をすることになってしまう。無気力だった霜介は、初めての経験に戸惑いながらも次第に水墨画の世界に惹かれ、自分を取り戻していく。
所蔵館:中央館
自分自身と向き合い、白と黒で描かれる絵に「命」を吹き込んでいく霜介の成長に心打たれる青春・芸術小説です。(2022年10月映画公開)
福田 和代/著
光文社
航空自衛隊航空中央音楽隊に入隊した鳴瀬佳音(なるせかのん)は、アルトサックスを担当し定期演奏会などの任務に向けて練習に明け暮れる。そんな中、彼女の周りに起こった数々の不思議を仲間とともに謎を解いていく。
所蔵館:中央館
自衛隊の音楽隊を舞台に、音楽を絡めて、ラブコメ要素や日常にあるミステリー、音楽隊の歴史を学ぶ要素も含まれており、多方面から楽しめる作品です。
現在シリーズ3冊目でています。手に取っていかがでしょうか♪
翔田 寛/著(KADOKAWA)
日本文化史の准教授・小宮山香織のもとに、教え子から山形の実家が所有する油彩画に、贋作の疑いがかけられ、真贋を見分けてほしいと依頼される。
明治期を代表する洋画家・高橋由一が描いたとされる《隧道図(ずいどうず)》は、真筆に近い特徴を持ちながら、いくつかの謎があった。真贋を調べるうちに、描画当時の事件が鍵をにぎることに気づいていく。
所蔵館:中央館
1枚の油絵を巡るミステリー。明治時代の背景と事件の謎解きが絡んだ小説です。
10月のテーマは「ミステリー」です。
ミステリー小説(推理小説)は、読者も一緒に犯人や動機、犯行方法など事件の謎を推理し物語が進むごとに伏線が回収されていく様子が、ワクワク感やドキドキ感を呼びます。
秋の夜長にじっくり読んでみてはどうでしょうか。
中山 七里/著
宝島社
遥はピアニストを目指す16歳。
資産家の祖父と従姉妹とともに火事に遭いますが、かろうじて一人生き残ります。
全身大やけどを負いながらもコンクール優勝を目指し、ピアニスト岬洋介を師に猛レッスンに励む遥。
しかし、遥を狙う不穏な出来事が起こりはじめ、やがて殺人事件がおき…
犯人は?そして遥は果たしてコンクール優勝なるのでしょうか…?
所蔵館:野田館
「どんでん返しの帝王」との異名を持つ中山七里さんの描く極上のミステリーを味わってください。
※第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作です。
岡崎 琢磨/著
実業之日本社
音楽雑誌で、インディーズバンドを発掘するコラム連載を任された新人編集者の音無多摩子は、優れた耳を持つという下北沢のライブハウスのマスター・五味淵龍仁の紹介でバンドマンたちを取材する。
しかし、思いがけない事件に巻き込まれ……。
所蔵館:中央館
新人音楽雑誌編集者が、ライブハウスなどで起きた事件をマスターの助けで解決していく話です。
音楽とライブハウスが好きな方、そうでない方も読んでみてはいかがでしょうか?
逸木 裕/著
KADOKAWA
高校2年生の榊原みどりは、同級生から「担任の弱みを握ってほしい」と依頼され、担任を尾行する。やがて、みどりは隠された”人の本性”を見ることに喜びを覚える。
所蔵館:中央館
友達を失ってでも人の本性を暴かずにいられない少女が、探偵になって解き明かした5つの季節の事件の連作短編集です。ダークな話が好きな方にはおすすめです。
※第75回日本推理作家協会賞<短編部門>受賞作品です。
米澤 穂信/著
KADOKAWA
本能寺の変より4年前。織田信長に謀反を起こした有岡城主・荒木村重。彼は、黒田官兵衛を殺さずに土牢へ幽閉しますが、籠城する村重は刻一刻と追い詰められて…。
そんな中、城内で不可解な殺人事件が起き、謀反の気配が出始めます。村重はその都度土牢に降りて行き、官兵衛の意見を求めます。
所蔵館:中央館 高尾野館
歴史小説×安楽椅子探偵と融合した歴史ミステリーです。歴史小説が苦手な人もぜひ読んでみてはどうでしょうか。
※安楽椅子探偵=事件現場に行かず、事件の情報を関係者から聞いたりするだけで事件を解決してしまう探偵や形式のこと。
大山 誠一郎/著
実業之日本社
難事件に頭を悩ませる新米刑事は、美谷時計店の店主・時乃にアリバイ崩しを依頼する。
湖に沈められた車のアリバイ、パーティ出席者500人が証人となった政治家のアリバイ、容疑者の親族3人がもつ鉄壁のアリバイ・・・・・・。
時乃の推理はいかに?
所蔵館:中央館
テレビドラマ化された『アリバイ崩し承ります』に続く2巻目。
謎解き小説の楽しさを堪能できる一冊で、ミステリー初心者にもお薦めです。
東野 圭吾/著
PHP研究所
庭で大事に育てていた黄色い花が咲いた数週間後、祖父が何者かに殺害され、花が盗まれた。第一発見者である孫の梨乃は、花の存在を知られてはいけないと祖父から言われていたが、事件の手掛かりを探すため花の写真をブログにアップすることに…。
それを見て近づいてきたのは、身分を隠した警察庁のエリート・蒲生要介だった。梨乃は、ひょんなことで知り合った要介の弟・蒲生蒼太とともに、花の謎と事件の真相解明に乗り出す。
所蔵館:中央館 高尾野館 野田館
追い求めると身を滅ぼすと言われている絶滅したはずの黄色い花。最後までページをめくる手が止まらない、禁断の花をめぐる長編ミステリーです。
川瀬 七緒/著
講談社
東京の高円寺南商店街で小さな仕立屋を営む桐ケ谷京介は、偶然テレビの公開捜査番組を目にした10年前に起きた少女殺害事件で、遺留品として映し出されたデザインが時代遅れ過ぎるワンピースが京介の心を捉える。
京介は、同じ商店街にあるヴィンテージショップを1人で店を切り盛りする水森小春と共にワンピースから事件解明に繋がりそうな事実を探し出すが・・・。
所蔵館:中央館
美術解剖学と服飾で学んだ知識で、被害者の着ていた衣服から、犯人を割り出すという視点で解決していく物語です。
シリーズ2冊あります。
9月のテーマは、「スポーツ」です。
日差しが柔らかくなり過ごしやすい気候になる秋は「スポーツの秋」とも言われています。
スポーツが好きな方、普段はあまりスポーツしない方にも楽しんでいただけるようなおすすめの本を紹介します。
あさの あつこ/著
中央公論新社
結城沙耶は中学2年で出場した全日本中学陸上県大会100メートルハードル女子決勝で転倒し、失意のうちに陸上部を退部します。
親友の松前花奈に誘われ、広島の進学校・大明学園高校へ入学し、射撃部に入る沙耶。
初めて構えるビームライフルの重さに驚き、個性豊かな先輩たちに励まされ、童顔の監督・磯村辰馬の指導を受けつつ、未知の競技に戸惑いながらも花奈とともに励みます。
所蔵館:中央館 高尾野館
少女たちの喜怒哀楽が渦巻く心震える青春物語です。
瀬尾 まいこ/著
新潮社刊
陸上部部長の桝井は中学最後の駅伝大会で上位に入り県大会出場を目指していました。ところが、頼りにしていた顧問の先生は異動となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師の上原先生。メンバーも足らず、まずはメンバー集めから。
部長の桝井をはじめ、気の弱い設楽、不良の太田、頼まれると断らないジロー、芸術家ぶった変わり者の渡部、後輩の俊介。個性的な寄せ集めメンバー6人で襷をつなぎます。果たして県大会出場なるのでしょうか…?
所蔵館:中央館 高尾野館 野田館
大人だけでなく、中高生にもおすすめしたい一冊です。
乾 ルカ/著
中央公論新社
沢北小学校の転校生として寂しい日々を送ってきたさつきは、同じクラスの天才スキージャンパー・理子の美しいジャンプに魅せられ、「一緒にジャンプやらない?」とその笑顔に導かれ、ジャンプ少年団に入ります。
瞬く間にジャンプにとりつかれ、ジャンプの神さまに愛されていくさつき。一方、さつきに追いつかれる恐怖と身体的変化からスランプに陥っていく理子。
所蔵館:中央館
ライバル二人の、お互いがお互いを必要としながら成長していく女の子の成長物語です。
額賀 澪/著
小学館
陸上部で長距離選手として活躍していた眞家早馬は、右膝に大けがを負い、長くリハビリに励んでいた。そんな中、たった一人で料理実習部として活動している井坂都と出会ったことをきっかけに、徐々に料理に目覚めていく。
同じ陸上部の弟・春馬、部長の親友・助川、ライバル校の藤宮らは、早馬が競技に戻ってくることを切実に待っている。しかしそれとは裏腹に、早馬はどんどん競技から離れていく。
所蔵館:中央館 高尾野館
箱根駅伝を夢見て、長距離走に青春を捧げる早馬・春馬兄弟。怪我による挫折、友情、兄弟愛、料理が詰まった青春小説です。
我孫子 武丸/著
光文社
主人公の篠崎凜は、中学から始めた弓道にひたすら打ち込む高校1年生。
そんな凜は師匠の家で、男が殺された事件に巻き込まれ、その謎を見事に解決した。
いつの間にか「弓道名人は名探偵」と校内新聞で取り上げられ、凜の動画はネットで「天才弓道美少女」と評判になるが・・・・・・。
所蔵館:中央館
友達との関係に悩み、自分に悩み、ライバルの登場に悩み、なによりも弓道に悩むひとりの少女の成長を活き活きと鮮やかに描く青春ミステリーです。
8月のテーマは、「夏」です。
暑い夏は涼しい場所でのんびり小説を読んでみてはいかがでしょうか。
朝比奈 あすか/著
双葉社
ダンス部の仲間、文化祭、アルバイト、彼氏、受験勉強…忙しくも充実した高校生活を送るななみ。
明るくふるまうななみには同級生には言えない秘密がありました。
悩むこと、落ち込むことを乗り越えながら成長していくななみが高校三年の夏、選択した未来とは…?
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新たな世界にはばたこうと奮闘するななみを応援したくなります。
現役の高校生にも、かつて高校生だった大人の方にもおすすめしたい一冊です。
上田 誠/原案 森見 登美彦/著
KADOKAWA
クーラーのリモコンが壊れて絶望していた「私」の目の前にタイムマシンが現れた。後輩の明石さんたちと涼しさを取り戻す計画を立て、悪友どもを昨日へ送り出したところでふと気づく。
過去を改変したら、この世界は消滅してしまうのでは・・・・・・!?
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気ままな連中が”昨日”を改変。世界の存続と「私」のひそかな恋の行方は?
似鳥 鶏/著
ポプラ社
クイズ・パズル研究会に所属する高校2年生の成田頼伸(ライ)。クラスでは同じ名字でダンス同好会に所属する人気者・成田清春(キヨ)がいるため、「じゃない方」と呼ばれています。
「役に立たない」ものが好きなライと、「役に立つ」ものが好きなキヨ。これまで仲良くなることのなかった2人は、夏休みの間、ひょんなことから、ある姉妹の謎解きを手伝うことになります。
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彼らとともに謎解きに参加している気分が味わえます。すべての謎が明かされた時、切なさと温かさが胸を満たす、ほろ苦い青春恋愛ミステリーです。
誉田 哲也/著
KADOKAWA
離婚して東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、近所に「ルーカス・ギタークラフト」という店を見つける。
店主の乾は、ギターだけでなく日用品の修理も行う変わり者。
彼と交流するうち、遥は高校時代の夏を思い出していく。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドを始動させる。
所蔵館:中央館 高尾野館
バンドを組む女子高生たちと、三十代の男女の物語がクロスオーバーする青春物語です。
音楽が好きな方や青春をもう1度体験したい方におすすめです。
瀬尾 まいこ/著
双葉社
夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で1ヶ月以上入院している。退屈な毎日に、どうしたっていらいらはつのっていく。
そんなある日、低身長のための検査入院する同学年の男子が病院にやって来た。
2人は打ち解け、楽しいときを過ごすが、一緒にいられるのは2・3日しかない。
所蔵館:中央館 野田館
男の子の友情に、心が温かくなるお話です。
※表題作『夏の体温』など全3編を収録しています。
はやみね かおる/著
朝日新聞出版
SNSの仮想空間『ルーム』で、シロクマ探偵の助手をしている“ぼく”は現実世界では、進学塾に通う受験生。
ぼくたち、塾の特別クラスのメンバーは、受験前の最後の夏を『夏休みルーム』で過ごすことにした。しかし、楽しいはずのルームで誰かが、ぼくを殺そうとしている!
犯人は、特別クラスのメンバーなのか?
それともSNSの幽霊・・・⁉︎
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“真犯人”は誰?予想もしていなかった結末に驚き!
※本に読み慣れていない子どものための本なので、横書きと吹き出しで読みやすくなっています。
福田 和代/著
文藝春秋
三輪由紀(よしき)は、女性に触れると呼吸困難に陥る重度のアレルギー。
花火屋を継ぐプレッシャーと自分を追いかけ回す女の子たちから逃れるため、家を飛び出し放浪の旅に出る。
ある日、花火屋の跡取り娘・ぼたんに出会い、自信のない自分と違う、勝気な彼女に段々と惹かれていく。
夏を彩る青春恋愛のストーリーです。
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